三月堂の見える石段
三月堂の見える石段
いつも目にする眺めですが、一度も描いた事がないのです。 奥に見えるのが三月堂。
左側の三角屋根を含んだ部分が天平時代の建物で、右側が鎌倉時代のもの。あとで継ぎ足したんですね。右手前は別の建物です。
大正七年(1918年)の五月、「古寺巡礼」を著した和辻哲郎がこの石段を上っていく様子を著書に記しています。 2004年9月25日


(三月堂前の石段を上りきると、樹間の幽暗に慣れていた目が、また月光に驚かされた。三月堂は今明るく月明に輝いている。何という鮮やかさだろう。清朗で軽妙なあの屋根はほのかな銀色に光っていた。その銀色の面を区ぎる軒の線の美しさ。左半分が天平時代の線で、右半分が鎌倉時代の線であるが、その相違も今は調和のある変化に感じられる。) 「古寺巡礼」岩波文庫  より

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