東大寺裏参道・下りの風景
東大寺裏参道
 下りの風景
左の門は中性院と呼ばれる塔頭(たっちゅう)で、道筋の築地塀が美しい。幾筋も横に走る線は、実はすべて古い瓦が2センチほど突き出た様子を描いています。サンドウィッチのように古瓦が挟まれているわけですね。かってはこの上に上塗りが施されていたのでしょう。上塗りが剥落し難いように瓦を挟んで取っ掛かりを作っていた訳ですが、長い年月を経た現在、上塗りはすべて剥がれ落ちてしまったという訳です。しかし、赤みを帯びた瓦など、様々な色合いの瓦が剥き出して見え、何とも言えない佇まいがあるので、この参道は有名となり、好んで散策する人も多く、いつ来ても数人の画家が座っています。もっとも、この絵は下る方を描いたもの。この絵の突き当たりの暗みから、二月堂を望む上りのアングルで描くのが一般です。  2003年9月30日
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